JunkCity

オレは相棒が欲しかった。

絶対に裏切らない相棒。だが厄介なことに、探偵なんて仕事をしていると人間を信用する気になれない。

探偵。そう。オレの職業だ。

オレはある日、東京シティから三十キロほどの場所にある破棄物処理場に忍び込んだ。ここで探すつもりなのだ。オレの相棒を。奇跡的に見つかったのは、女性型ロボット、いや、いまふうにいうとレプリカントだった。

こうして、オレとレプリカントの生活がはじまったわけだが、そのとき、事態は思わぬ方向へ動き出しているのを、オレたちは知らなかった。

2013年06月11日